第一化成では、様々なタンパク質類を用いた「食品素材」、たれ・ソース類の「食品」、調味料・着色料・保存料などを混合した「食品添加物製剤」、そして食品添加物と食品素材を混合した「プレミックス」をそれぞれ独立した専用工場で製造しています。
「食」にかかわる工場ですので「食添GMP」の認定登録、「HACCP」の準拠の管理、「京(みやこ)・食の安全衛生管理認証制度」など各種品質管理システムへの対応をはじめ、それぞれのガイドラインに準拠した製造管理基準、製造衛生管理基準および品質管理基準などの整備や、より良くするための改善に日々取り組んでいます。
安全・安心への取り組み
『R&D』そして5つのプラントと『QC/QA』をオンラインで結んだ『総合生産管理システム』を構築しています。リアルタイムですべての原材料の入庫から製品出荷まで、製造状況や製造管理状況、品質管理そして品質保証データを高度なセキュリティで一元管理して、トレーサビリティー※1を可能にし、「安全性」と「高品質」を確保しています。
また、食品衛生法に定義されたアレルギー特定原材料の製造工程でのコンタミネーション防止対策も、各プラントで設備改善などを含めた取り組みを行っており、レシピ以外のアレルギー特定原材料※2の混入防止対策も全てのプラントで実施しています。
- ※1 食品トレーサビリティ(traceability)とは?
trace(追跡する)と、ability(可能)という2つの単語を組み合わせた言葉で,「追跡が可能」という意味です。つまり,食品がいつ,どこで、どのように生産されて加工され、流通されたかを各段階で記録を残して,食品がどのような経路で最終地点まで届いたのかを追跡可能にすることです。当社では原料および製品のロット管理をシステム化することで、原料,製造,出荷,流通までを瞬時に追跡することが可能になっています。 - ※2 アレルギー特定原材料
アレルギーを発症させるおそれのある物質のうち、実際に症例が多く、重篤な症状にいたるおそれのあるもので、商品への表示が義務づけられている7品目(えび・かに・卵・乳・小麦・そば・落花生)のこと。
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管理部門において受発注業務の一元化
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各セクションで原料・製品情報を共有
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QRコードによる原料管理
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レシピに沿った原料を計量し混合
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徹底した製造管理のもと製造された製品
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品質保証された製品の出荷
隔離された高衛生充填室およびアレルゲン除去充填ライン

より高度な安全性が求められる製品やアレルゲン除去製品※3の製造は、クリーンルーム内で行っています。
クリーンルーム入室時には、専用の前室にて、手指のアルコール殺菌消毒、専用無塵衣の着用、専用長靴、エアーシャワーを義務づけ、お客様に品質と安全・安心を保証した食品を提供しています。
※3 アレルゲン除去食品とは?
第一化成では、より多くの人の食生活を豊かにしたいという願いのもと、アレルゲン除去食品をお客様と共同開発しています。
各プラント紹介
独自の厳しい製造管理基準にもとづいた、第一化成の5つのプラント

第一化成では、全てのプラントで原料受入から製品出荷まで、一貫した製造管理体制を構築しています。
「食添GMP」遵守、「京(みやこ)・食の安全衛生管理認証制度」、「HACCP」準拠、独自の厳しい製造基準の設定、製造管理/品質管理のデータのオンライン把握、管理データ(記録書)の一元管理、トレーサビリティーの明確化。
「安全」で「高品質」な製品をお届けしています。
山科北プラントでは、様々な食品添加物製剤や「プレミックス」を製造しています。原材料はレシピに基づき、独自設計の計量システムを用いて正確に計量され、フルイ・除鉄工程を経て混合機で均一に混合されます。混合された製品は、自動充填・包装機に送られ、お客様の仕様に応じて、様々な容量や形態に充填包装されます。品質検査、重量検査、包装形態検査を経て、製品は出荷されます。
少量ロットのオーダーにも、熟練した作業員の正確な技術で対応しています。
山科南プラントでは「プレミックス」を製造しております。レシピと工程はすべてコンピュータで制御され、独自設計の計量システムを用いて正確に計量し、原料の投入から混合、そして充填までをクローズドラインで、自動化しています。完全に混合された製品は、重量がチェックされ、自動封緘機に送られます。さらに、ウェイトチェッカー、金属探知機を通過させ、品質検査に合格した製品が出荷されます。
山科DFプラントでは、たれ・ソース、ドレッシングなど、さまざまな"液体調味食品類"を製造しています。原材料は、調合機で均一に調合され、加熱殺菌工程を経て、充填調合室に運ばれ、自動充填機で充填されます。
充填には「ホット充填法」を採用し、加熱後の二次汚染防止を図っています。厳密な検品と品質検査に合格した製品が出荷されます。また、クリーンルームでは、より高度な安全性が要求される食品や、アレルゲン除去食品などの製造に対応しています。
亀岡ジェネシスプラントでは第一化成の最新鋭工場として、世界特許、スラップ技術を導入した製造方法により、改質乳清タンパク質食品素材『ジェネシス』を製造しています。従来のタンパク質素材にはない多くの機能特性を持つ『ジェネシス』は、コンピュータ制御により、原料の溶解、調整、改質化が行われます。この一連の工程は完全なクローズドラインで行われ、高い品質と安全性を確保しています。さらに高圧加熱殺菌装置でレトルト殺菌を行った後、無菌充填システムで自動充填されます。こうして製造された『ジェネシス』は、厳密な検品と品質管理に合格した製品が出荷されます。
最新鋭の亀岡FIプラントでは、食品素材の製造を中心に、現在2つのラインが稼働中です。
ここでは、アレルギー特定原材料のコンタミネーションを防止するために、独立した専用ラインが設けられています。また、スタッフの出入り口が分離されていること、更に作業着の色を専用ラインごとに分けるなど、特定原材料同士が交叉しないよう運用、設計されたプラントになっています。